お知らせ

新しい点鼻インフルエンザワクチンについて  2024.10.8


今年から、従来の不活化ワクチン(注射)に加え、新しく鼻の中に噴霧するワクチン(フルミスト)が加わりました。

このワクチンは、生ワクチン(ウイルスを弱毒化し、症状が見られない程度に感染させる)で、米国で20年前から接種され、世界36か国で接種されいるワクチンを輸入したものです。効果は、従来の注射のワクチンと同等で、副作用も少ないようです。

ワクチンの特徴として、2歳から18歳まで、1回のみ鼻の中に噴霧(痛みはなし)。従来の注射のワクチンの重症化を予防する効果に加え、理論的には発症をある程度予防する効果が期待されます。

接種を注意する方は、重症の喘息をお持ちのお子さんや、4歳以下の喘息のお子さんは、喘息症状が強まる可能性があり接種をお勧めしません。また妊婦免疫不全・ゼラチンアレルギーの方も接種はできません。また、卵アレルギーをお持ちの方も注意することとされていますが、・米国では「卵アレルギーのみの場合は、重症度に関係なく、あらゆるワクチン被接種者に推奨され る以上の (特別な) 安全対策は必要ない。」とされています。

日本小児科学会は、この点鼻ワクチンの接種を従来の注射のワクチンと同様に推奨しています。

このワクチンのメリットとしては、接種に痛みがない、1回の接種で済ませることができることが挙げられます。

接種料金は、税込 8900円。栗原市にお住まいのお子さんは、行政から全額助成され無料(当院も栗原市と契約すみ)、登米市は中学校3年生のみ 3500円助成、他の周辺の市町村は助成されません。

ご予約はお電話 0220-22-2567でお願いします。

今年のインフルエンザワクチンの予約開始のお知らせ   2024.9.27

今年のインフルエンザワクチン接種の予約を開始します。(接種は、不活化ワクチン  9/24, 点鼻ワクチン 10/10からです。)

今年は例年の不活化ワクチン(注射 13才未満2回、13才以上1回接種)と 新しく点鼻ワクチン(フルミスト  2才から 18才まで1回鼻に噴霧)の2種類が選択可能です。


どちらのワクチンも選択可能です。重症化を予防するため接種をお勧めします。


接種料金は、不活化ワクチン 当院1回目  3500円、2回目 2500円、点鼻ワクチン  8900円です。


自治体から助成状況は、


(1)登米市 中学校3年生 3500円(不活化ワクチン・点鼻ワクチンともに)

(2)栗原市 生後6ヶ月から中学校3年生 全額助成 (不活化ワクチン・点鼻ワクチンともに)

(3)一関市 1才から中学校3年生  2100円(不活化ワクチンのみ)  です。(助成開始は 10/1 から)


上記3市と当院は契約しており、通常の予約・接種で上記助成されます。


予約は、不活化ワクチンはWebから、点鼻ワクチンはお電話 0220-22-2567でお願いします。


ご検討ください。

麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)の予約について 2024.1.18

麻疹・風疹ワクチン(MRワクチン)は日本で2つメーカーで製造されています。
現在1つのメーカーのワクチンの効果に問題があり出荷が滞っています。
当院では両方のメーカーのワクチンを採用していますが、国内で十分な量が流通していないこともあり、メーカーに注文しても潤沢に手に入れることができないようです。
MRワクチン接種の予約をご希望の方は、在庫量との兼ね合いもあり、Webからの予約を停止、お電話(0220-22-2567)の予約のみとさせていただきます。入手確保できた分のみの予約となります。ご了承ください。


最近の外来から(現在流行している病気等) 2024.9.20

今週からやや外来に受診するお子さんが増加傾向です。


発熱で受診するお子さんがやや目立っていますが、一つの病気が大流行しているようではありません。

アデノウイルスによる扁桃炎が一部の小学校等でみられていましたが、その後の増加はありません。

また RSウイルス感染症のお子さんがいると保育園から聞いて受診する方が散見されます。通常 風邪として受診するお子さんのある一定程度はRSウイルス感染症で珍しい病気ではありません。普通は、咳・発熱で数日で自然に軽快しますが、小さなお子さん特に6ヶ月以下のお子さんが初めてRSウイルスに罹ると、気管支炎悪くなりまれに入院が必要となることがあります。この病気に対する有効な治療法はまだ開発されておらず、治療は症状を和らげる(咳止めや痰を出しやすくする薬等)対症療法のみとなります。早めに診断がついても直接効果のある薬はなく、神経質に検査をする必要はありません。

一時多く受診した溶連菌感染症はほとんど見られなくなっています。

新型コロナウイルス感染症は、相変わらず1日数名の陽性者が受診しています。高齢者に感染させないよう注意が必要です。

外出時にマスクをしている方が非常に少なくなってきました。今年はインフルエンザの流行がみられる可能性は十分考えられます。
予約を開始しています。接種をご検討ください。


10月の診療予定です。

7月の診療予定

Web問診を開始しました。 2023.12.1

Web予約をする再診の方に対して、Web問診を開始しました。Web予約時に、Web問診をクリックしていただき、簡単な問診の設問にお答えください。受診時外来待合室での看護師からの問診を減らし・プライバシーの保護に少しでも役立つことを期待しています。必ず記入する必要はありませんがご協力をお願いします。
また当日受付時に Web問診を入力した旨を受付にお話しいただければ助かります。
運用開始後、徐々に使いやすいようにカスタマイズする予定です。
Web問診を開始しました。
M27 あれい状星雲 (Takahashi Sky90 + ASI 294MC pro)当院から撮影 2023.10


遠隔診療について

COVID19の大きな蔓延から、慢性疾患で定期的に経過観察のため通院しているお子さんで、症状の落ち着いているお子さんに対して医師の判断にて遠隔診療をおこなっています。定期的な対面診療(受診診療をうけること)が厚労省からもとめられていることから、1ケ月起きに、対面診療・遠隔診療とする予定です。
対象の方は、診察時に医師がお勧めしますので検討をお願いします。

なお厚労省が求めている、風邪等の初診の遠隔診療は現状を考えるとまだ開始する予定はありません。

※遠隔診療とは、医師と患者が距離を隔てたところでインターネットなどの通信技術を用いて診療を行う行為です。
下のリンクをご覧下さい。

http://pocketdoctor.net/

遠隔診療の対象になるのは、慢性疾患で通院中で定期的な経過観察での通院している方で、診察時に主治医に遠隔診療を勧められた方です。初診の方や、症状が変化した時は遠隔診療の対象にはなりません。(厚生労働省)

遠方から喘息やてんかん等で毎月通院している方の受診が、外来診察(対面診察)- 1ヶ月後 - 遠隔診療 -1ヶ月後- 外来診療と交互にできると、通院している方の負担が少なくなると考えられます。うまく運用できるか考えていきたいと思います。

なお遠隔診療には健康保険が適応されますが、予約料が自費で発生します。


任意予防接種をしましょう。欧米のお子さんと同じに。

ここ数年間ヒブ・肺炎球菌ワクチン等定期予防接種の種類が非常が多くなり無料化が進んだことから、子ども達の病気が30%程度少なくなっています。しかし今年になり定期予防接種の対象外の水痘(みずぼうそう)やおたふくかぜ等がやや見られたりしています。日本では定期接種・任意接種と2つの接種形態がありますが、海外では、予防できる病気に対するワクチンはすべて接種するという考え方で接種されています。現在我が国で任意接種として接種率の低いワクチンも当然接種されています。
海外と同様のレベルまですべき任意接種のワクチンは下記の通りです。

(1)百日咳
1才までに4回の接種により百日咳に対する抵抗力は高くなっていますが、5才からかなり抵抗力が低くなり、百日咳に罹りやすくなってきていることが判っています。幼稚園や小学校のお子さんが百日咳に罹り、近くにいる生まれたばかりの赤ちゃんにうつると、重症となり亡くなるお子さんも報告されています。小さなお子さんを守る為に、5才から7才程度で、抵抗力を高める為に、ワクチン(三種混合ワクチン)を接種しましょう。

(2)ポリオ
ポリオワクチンも5歳以降に効果が低くなってきていることが判っています。まだ世界ではポリオ流行地が存在することから、今後我が国での発症が危惧されています。ポリオに感染すると非常に重篤な症状となり治療法はありません。抵抗力を持続させる為、5-7歳でもう一度不活化ポリオワクチンの接種をお勧めします。

(3)おたふくかぜワクチン
現在でも時々受診者がいます。最近はNHK朝ドラの主人公がおたふくかぜによる難聴で聞こえないそうです。おたふくかぜに罹ると数千人に1名程度、難治性の難聴となります。年齢を増すほど重症化する可能性があります。数年間隔をあけて2回の接種が勧められています。

(4)B型肝炎ワクチン
世界中に蔓延しているB型肝炎。慢性肝炎になると将来がん化することも多々あります。現在定期接種で3回接種されていますが、定期接種になる前のお子さんは抵抗力がありません。学校等での皮膚や粘膜の強い接触や大人になってからの性交渉で毎年数万人が感染しているようです。接種していないお子さんは、将来を考えると3回の接種が必要と考えます。

上記ワクチンは接種した方がお子さんによりメリットがあると考えられ学会等で勧められているものです。年齢は、三種混合ワクチンとポリオワクチンを除いて、何歳でも接種可能です(大人でも)。以下は日本小児科学会 予防接種のスケジュールと説明です。参考にしてください。http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/vaccine_schedule.pdf

任意接種ですので行政からの連絡はありません。
当院での任意接種料金は、三種混合 4500円、不活化ポリオワクチン 8500円、おたふくかぜワクチン 5700円、B型肝炎ワクチン 5500円です。
詳しくは当院職員にご相談ください。予約は受付・電話(0220-22-2567)からお願いします。


食物負荷試験についてのお知らせ 2022.9.7

現在毎週行っている食物アレルギーの方に対する、食物負荷試験の今年分の予約は終了しました。10月から12月はインフルエンザワクチンの方が非常に多くなり、例年負荷試験の方の待機するスペースを確保できくなります。予約は来年1月以降となります。ご了承ください。


日本小児科学会「知っておきたいワクチン情報」が公開されました。

子供たちに必要なワクチンについてわかりやすく説明しています。ワクチンについてわからないことがあるときは役にたつと思います。

日本小児科学会「知っておきたいワクチン情報」

http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=263

木星・土星
木星・土星

6月に当院から撮像した木星・土星です。Cresteron C5 12.5cm + ASI 385(口径12.5cmの小さな望遠鏡にCMOSカメラで動画を撮り、391枚を重ね合わせphotoshop等で加工しました。初めて作った画像です。完全に素人ですが(^^;))


お知らせ

当院初代院長 八木秀次 が平成28年2月2日に死去しました。享年88歳でした。

昭和35年公立佐沼病院に小児科を開設することから東北大学小児科の指示で初代小児科医として赴任。昭和37年に八木小児科医院を開院、以後53年間当地区のほとんどの子供たちのいのち・健康を守ってきました。また現在登米市の予防接種の助成は日本でもトップレベルに進んでいることで有名ですが、その先駆け・基礎を作ったのも院長でした。平成15年に宮城県では予防接種の広域化(宮城県のお子さんであれば宮城県のどの市町村でも定期接種を受けることがでるようなりました。)されましたが、旧登米郡では昭和53年から広域化をはじめ、また現在では予防接種は好きなときに好きな病院で接種できますが以前は集団接種。登米市では個別接種もかなり早い時期から開始しました。また学校保健でも大きな功績残し、平成26年にその功績から瑞宝双光章を授与されました。

今まで長い間皆様からご支援をいただき有り難うございました。

副院長 八木 恒夫

お知らせ

 

診療時間変更のお知らせ

緊急の診療時間の変更のご連絡は、ブログ でお知らせします。

八木小児科医院 副院長ブログhttp://yagiclinic.exblog.jp/